劇団バナナ Q&A
Q:バイリンガルでの公演とはどういうことですか?
A:ある役者は英語だけを話し、ある役者は日本語だけを話し、またある役者は日英両方話しながら、全ての会話が成立し、お話が進行していくという、劇団バナナが編み出した独自のスタイルのことです。日本で、世界でこのやり方で演劇をしてるところは今のところ聞いたことがありません。
Q:英語が全くわからなくてもお話についていけますか?
A:はい、大丈夫です。全くの直訳ではなく(全部の英語のセリフを日本語に訳しているわけではない。日本語についても同様。)、あくまで自然な会話になるように作られていますので、ところどころ英語だけでしか言ってない表現もあります。そこは役者のリアクションや表情から頭の中で”想像して”補足して下さい。”想像力”が鍛えられます!子ども達はそれを自然な形でやってのけるので、進行についていけない子は今まで一人もいませんでした。言語ってそもそもそういうものですよね。言葉だけじゃなく、表情やジェスチャーで理解している部分も多々あるということです。
Q:日本語がわからなくても大丈夫ですか?
A:上記と同じ理由で全く問題ありません。そもそも、日本に住む外国の子ども達にも作品を届けたいということで、こういうスタイルにしていますので、英語が理解できれば全く問題ないです。また、0才1才という、言葉を完全に理解していない子ども達も対象にしていますので、目でみて、耳をすませて、体を動かすということをまず一番に大事にしています。
Q:参加型ってどういうことですか?何をさせられるかちょっとこわいです。
A:参加型とは、お客さんである子ども達が公演中に声をだしたり、体を動かしたり、手を動かすことでお話が進んでいくということです。とは言え、子どもの性質もそれぞれ。遠巻きに見ていたい子もいるだろうし、新しい場所に馴染むまで時間がかかる子もいます。なので強制的に参加させるということはないのでご安心を。でも巧妙な仕掛けで、子ども達の「やりたい」がムズムズとわきあがってくるような演出になっております。笑。その公演にたまたま集まった子ども達によって全く違う雰囲気、空気感ができるのがまた一緒に作品作っているようで面白いです。即興力も鍛えられるので役者の訓練にもなります。
Q:どうして0歳児は無料で、1才から子供料金がかかるのですか。よく子ども向けお芝居では3才まで無料や未就学児無料というのが多いと思うのですが。
A:そうですね、そういうお芝居はやはり言葉がある程度わからないと楽しめないものだからだと思います。逆に劇団バナナは1才児の子ども達もばりばりメインターゲットにしております。0才の子はまだママから離れられなかったり、歩くことができないので作品を100%楽しんでいただけることができないということ、またこれからの成長の中で何度でも劇団バナナを観に来てほしい!ということで無料にさせていただいてます。0才児のママが赤ちゃん連れで行けるイベントは少ないので、絶対にどんなに小さな赤ちゃんでもシャットアウトしたくないというのが劇団バナナの強い想いです。ママのリフレッシュになったり、「今大変だけど、もう少ししたらこんな感じで反応するのなかぁ?」と他のお子さんを見て前向きに考えてもらえたら嬉しいなと。0歳児&ママ、超welcomeです。
Q:健常児のみ参加できますか?
A:そんなことはありません。障がいを持った子こそ、アートや演劇に触れてほしいと劇団バナナは考えています。予約の時点でどういう障がいか、どんなサポートが必要かをお知らせいただければスタッフをつけることもできますので、お気軽にご相談下さい。
Q: バイリンガルの役者を起用しているということですが、英語のレベルはどうですか?ネイティブのきれいな発音を聞かせたいのですが。
A:英語を話す役者に関しては日英両方話し、聞くことことに支障がない、英語で子供たちが何か発言しても即興でかえすことができるレベルの方たちです。帰国子女の人もいれば、大学に入ってから本格的に英語を勉強して習得した人もいます。劇団バナナは様々な人種がごったがえすニューヨーク発祥!ということで、「ネイティブのきれいな発音だけが英語じゃないぜ!」精神に基づいています。世界には色んな言葉を母国語にする人がいて、インド人も中国人もフィンランド人も母国語のなまりをひきずったまま、英語で会話しています。世界がますますグローバル化していく中で、将来を担う子ども達が国際人として英語を駆使して活躍していくことを願っていますが、それは発音の綺麗さだけではないはずです。それよりも英語でコミュニケーションをとることに抵抗がない、英語を話し、聞くことに抵抗がない開かれた心や環境をつくることが大切だと考えています。とはいえ、劇団バナナの役者さんたち、かなり流暢ですよ!